植物は、標高や土壌条件などによって生育している種類が変わります。そこで、市内の低地から箱根稜線付近にかけての広い範囲で、野山や水辺、耕作地などを歩いて、生育する植物の種類を調べました。種類を見分ける際には花や実が区別点の一つになりますが、花が咲いたり実がなる時期は種類によって違うので、春から秋にかけて三島市が調査を行いました。
その結果、158 科962 種の植物が見つかりました。植物の分類ごとの種類数は、表3-1-2のとおりです。なお、見つかった種類の一覧は、資料編の確認種目録にとりまとめました。

一般的に中部地方の太平洋側では、海岸部からおよそ標高700〜800m 付近まではシイやカシなど常緑広葉樹が優占する照葉樹林帯、それ以上1600m 付近までは落葉広葉樹が優占する夏緑樹林帯(8)にそれぞれ含まれます。三島市は標高5m から941.5m にあるので、平野部から山地中腹の大部分が照葉樹林帯に属し、山地上部が夏緑樹林帯(8)に属していることになります。今回の調査で確認された植物のうち、それぞれの樹林帯を代表する植物は表3-1-3 のとおりです。
また、今回確認された植物の中には、本来日本には生育しておらず、人の手などにより国内に持ち込まれ野生化した植物が含まれています。これらは帰化植物とよばれています。セイタカアワダチソウ、カモガヤなどのように花粉症の原因になったり、アレチウリ、イチビ、ショクヨウガヤツリなどのように農作地に侵入し繁茂するなど、問題となることも多いようです。
|